芸術文化にあふれる“しま”にするために
瀬戸内『し・ま・の・音楽祭』実行委員会では、“しま”に演奏を届けるだけでなく、「触れたいときに触れられる文化が“しま”の中にたくさんあること」を目指して活動を行っています。
今後たくさんの企画を“しま”に呼び込んでいくためには、次の4つの目標を達成していくことが大切です。地域の皆様・行政の皆様、ぜひご協力ください!
①本格的な有料企画が呼び込める”しま”
当音楽祭では、生の芸術のもつ魅力に触れていただく機会として無料の学校公演や特別公演を多数開催する一方で、室内楽やオーケストラの「本公演」は、全て有料としています。
驚かれる方も多いのですが、実は公演を有料にすることで、運営上の負担はむしろ大きくなります。足の遠のいてしまうお客様がいらっしゃることや、施設利用料が割り増しになること、チケット取り扱いが必要になることなど、さまざまな面で開催へのハードルは高くなります。
しかし、外部から我々以外にも様々な企画を誘致できる地域にしたいと願って、有料開催を続けています。本格的な企画ほど採算を無視することが難しく、主催者がチケットの売れない地域を避けます。
こうした企画を呼び込むには、有料の企画に足を運ぶ習慣を多くの方に持っていただくこと、そして多くの主催者に「チケットが売れる地域である」と知ってもらう必要があります。
当音楽祭では、私たちが有料公演の実績を積み重ねることで、他の大小のすてきな企画を呼び込む流れにつなげたいと考えています。
ご賛同いただける方はぜひ、ご友人を誘って本公演のチケットをお買い求めになり、演奏をお楽しみください。
②施設を有効活用できる”しま”
地域には音響の素晴らしい会場がたくさんあります。しかし、その中には、集客力に対して利用料金が高額であるために活用されていないと思われるものもあります。
また、地元の方々で予約が埋まっている状況ではないのに、市外の利用者の利用料金が一律に割り増しになる施設もあります。
さらに、有料公演と無料公演を同日に行った場合はすべての利用料金が有料扱いになるなど、対象となるお客様に合わせた企画を柔軟に立てにくい規則も存在する場合もあります。
これらの問題の解決には仕組みから変える必要があり、時間がかかるでしょう。
しかし私たちはまず、こういった原因がたくさんの企画を未然に遠ざけてしまうということを、多くの方に知っていただくことが重要だと考えています。
③チケットを販売できる”しま”
“しま”の中のホールでは、ホールの主催する演奏会以外のチケットの取り扱いがなされていません。また、大手のチケット取り扱いサービスに対応した商業施設もなく、そもそもチケットの販売方法が存在しませんでした。
しかし、各島の販売店の皆様のご協力をいただき、2019年度音楽祭において「しまなみ海道全島での販売」が可能となりました。ご協力いただいた皆様に、心より感謝いたします。今後企画される方の参考にしていただければと思います。
今後、各会場をはじめ公の場所でのチケットの取り扱いが可能になり、様々な企画が“しま”に来やすくなることを期待しています。
④手伝うよ!という声のきこえる”しま”
外部から企画を呼び込むためには、現地でしかできないことや、ちょっとしたお手伝いを引き受けてくださる方がいるかどうか、連絡を取りやすいかどうかが大きなポイントとなります。
しまなみ地域には、演奏会の実施にあたって十分な人手の確保が必要な仕組みになっている施設もあります。(舞台設営を利用者で行うことになっていると、低予算で演奏会を行う場合、手先を大事にしたい演奏者自らが演奏会前に組み立てを行わなければなりません。)
この音楽祭では、毎年の音楽祭のスタッフを募集しています。企画からの参加も、演奏会の1日スタッフも、様々な形でご参加いただけます。また、希望される方には、ほかの企画にもご活用いただけるような様々なノウハウも惜しみなくお伝えしています。全くの初めてという方も大歓迎!音楽祭の趣旨にご賛同いただける方はもちろん、ご自身で何かを企画されるための事前準備として関わってくださる方もいらっしゃいます。当音楽祭をお手伝いいただきながら、その経験を今後のさまざまな企画の土台として活用してください。きっと参考になることがあると思います。
みんなで音楽祭を創りましょう!“しま”を盛り上げましょう!ご応募をお待ちしています。
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