私たちの願い
瀬戸内『し・ま・の・音楽祭』実行委員会では、”しま”に演奏を届けるだけでなく、「触れたいときに触れられる文化が”しま”の中にたくさんあること」を目指して活動を行っています。
そのためには、外部の企画が”しま”に来やすい環境を整えることが欠かせません。10年間の活動を通じて見えてきた4つの課題と、私たちの取り組みをお伝えします。地域の皆様・行政の皆様、ぜひ一緒に考えてください。
①本格的な有料企画が呼び込める”しま”
当音楽祭では、生の芸術のもつ魅力に触れていただく機会として無料の学校公演や特別公演を多数開催する一方で、室内楽やオーケストラの「本公演」は、全て有料としています。
驚かれる方も多いのですが、実は公演を有料にすることで、運営上の負担はむしろ大きくなります。足の遠のいてしまうお客様がいらっしゃることや、施設利用料が割り増しになること、チケット取り扱いが必要になることなど、さまざまな面で開催へのハードルは高くなります。
しかし、私たちは、外部から我々以外にも様々な企画を誘致できる地域にしたいと願って、有料開催を続けています。本格的な企画ほど採算を無視することが難しく、主催者がチケットの売れない地域を避けます。こうした企画を呼び込むには、有料の企画に足を運ぶ習慣を多くの方に持っていただくこと、そして多くの主催者に「チケットが売れる地域である」と知ってもらう必要があります。
当音楽祭では、私たちが有料公演の実績を積み重ねることで、他の大小のすてきな企画を呼び込む流れにつなげたいと考えています。ご賛同いただける方はぜひ、ご友人を誘って本公演のチケットをお買い求めになり、演奏をお楽しみください。
②施設を有効活用できる”しま”
地域には音響の素晴らしい会場がたくさんあります。しかし、集客力に対して利用料金が高額なために活用されていない会場、市外の利用者に一律で割り増し料金が課される施設、有料公演と無料公演を同日に行うと全て有料扱いになるなど、柔軟な企画を立てにくい規則が存在する場合もあります。
こうした仕組みの問題が、多くの企画を未然に遠ざけています。私たちは多方面への働きかけを続けていますが、変化には時間がかかります。まずは多くの方にこの現状を知っていただくことが、解決への第一歩だと考えています。
③チケットを販売できる”しま”
“しま”の中のホールでは、ホールの主催する演奏会以外のチケットの取り扱いがなされていません。また、大手のチケット取り扱いサービスに対応した商業施設もなく、そもそもチケットの販売方法が存在しませんでした。
しかし、各島の販売店の皆様のご協力のもと2019年度音楽祭において「しまなみ海道全島での販売」が可能となり、現在まで継続しています。ご協力いただいた皆様に、心より感謝いたします。取り扱い所についてはチケットページにて公開しておりますので、今後企画される方の参考にしていただければと思います。
今後、各会場をはじめ公の場所でのチケットの取り扱いが可能になり、様々な企画が”しま”を訪れることのできる日がやってくるよう、願っています。
④手伝うよ!という声のきこえる”しま”
外部から企画を呼び込むためには、現地でしかできないことや、ちょっとしたお手伝いを引き受けてくださる方がいるかどうか、連絡を取りやすいかどうかが大きなポイントとなります。また、しまなみ地域には、演奏会の実施にあたって十分な人手の確保が必要な仕組みになっている施設もあります。それは、地域から文化を遠ざける高い壁として人知れず存在しています。
この音楽祭では、毎年の音楽祭のスタッフを募集しています。企画からの参加も、演奏会の1日スタッフも、様々な形でご参加いただけます。希望される方には、ほかの企画にもご活用いただけるようなノウハウも惜しみなくお伝えしています。全くの初めてという方も大歓迎。音楽祭の趣旨にご賛同いただける方はもちろん、ご自身で何かを企画されるための準備として関わってくださる方も歓迎します。
“しま”に文化の根を張るために、一緒に動いてくれる方をお待ちしています。
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